建設業の実務において、「どの業種の許可が必要か」という判断に迷うケースは少なくありません。
たとえば、天井設備に関する工事では、空調機器の設置、照明の配線、内装の仕上げなど、複数の作業が同時に行われることが一般的です。このような場合、電気工事、管工事、内装仕上工事、建築工事など、複数の許可業種が関係する可能性があります。
業種判断は「主たる工事内容」に注目
どの業種を「主たる工事」として扱うかは、単純に見た目や工程だけでは判断できません。以下のような複数の要素を踏まえ、総合的に検討する必要があります。
-
工事全体における主要な作業内容
-
各工種の金額比率
-
現場における施工管理体制
-
発注者の意図や契約書の記載内容
行政庁ごとに異なる判断がされることも
同じような工事内容であっても、行政庁(都道府県)によって判断基準や指導方針が異なる場合があります。したがって、過去の事例がそのまま他の案件に当てはまるとは限りません。
特に混在工事や境界業種に関しては、慎重な対応が求められます。
不安がある場合は、専門家にご相談を
業種判断を誤ると、無許可営業と見なされるリスクもあります。こうしたリスクを避けるためにも、専門家による事前のチェックや相談が重要です。
オータ事務所では、全国の建設業者さまからの業種判断に関するご相談にも対応しております。お困りの際は、お気軽にご相談ください。