公共工事の入札は、「自社には難しいのでは?」と思うかもしれません。しかし、適切な知識と準備があれば、売上規模が小さな企業でも参入し、成功することが可能です。
しかし「公共工事に参入したい」と考えていながら、実際に一歩を踏み出せる企業もあるかと思います。このコラムでは、公共工事にはどのような利点があるのかをまとめてみましたので、ぜひご一読していただければ幸いです。
公共工事のメリットとは?
メリット1:安定した受注が可能
公共工事を手掛ける企業の多くは、一度受注すると継続的に仕事を獲得しています。公共工事に参入し、適切な実績を積み重ねれば、定期的な収益の確保が可能になります。
メリット2:努力が成果に直結する
一般的な下請け業務では、景気の変動や元請企業の方針、業界の長年の慣習などによって、自社の努力が報われにくい構造になっています。しかし、公共工事では状況が異なります。
公共工事のルールに従って適切な戦略を立てれば、自らの努力次第で成果を上げることができます。また、公共工事に関する情報は原則として公開されており、必要な情報は情報公開請求を通じて入手可能です。この透明性を活用し、適切な対策を講じることで、競争力を高めることができます。
メリット3:確実な利益が見込める
公共工事では、入札時にあらかじめ利益を計算した上で見積もりを提出します。そのため、採算が合わない案件を避けることができ、利益を確保した上で受注することが可能です。
また、民間工事では景気の影響を受けやすく、値下げや条件変更を強いられることもありますが、公共工事ではこうしたリスクが低減されます。さらに継続的な市場が確保されている点も大きな魅力です。
メリット4:受注単価が向上する
公共工事では、実績を積み重ねることで、より規模の大きな案件への入札が可能になります。計画的に成長戦略を立てれば、受注単価を大幅に向上させることができます。
メリット5:契約と同時に資金が確保できる
公共工事の多くは、契約締結時に前払い金を受け取ることが可能です。工事金額の一定金額が契約後すぐに入金されることが一般的です。一般的な建設業では、工事代金の回収までに長い期間がかかりますが、公共工事では資金繰りが安定しやすくなります。
メリット6:確実に報酬を受け取れる
建設業界では、元請会社の経営状況によっては、支払い遅延や未払いといったリスクが存在します。しかし、公共工事は税金を財源としているため、適切な手続きを経れば確実に報酬を受け取ることができます。
これらは直接的なメリットですが、信用力の向上などにより、銀行からの評価や人材採用面など、副次的にも様々なメリットが得られることも公共工事の魅力です。
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オータ事務所では、公共工事への新規参入を考える企業の皆さまをサポートしています。具体的なステップを知りたい方は、お気軽にご相談ください。
公共工事への挑戦が、御社の事業拡大の大きなチャンスとなることを願っています。
入札参加の第一歩となる入札参加資格の申請手続きについては、こちらをご覧ください。